はじめに
四半期に1回の収支整理のために、請求書などの詳細チェックをおこなっています。
その中で、クレジットカードにAWSから数百円程の請求を見つけました。
驚いて、AWS管理コンソールの「請求ダッシュボード」を確認すると、確かに費用が発生していました。
(どうやら、 学習用に作成したリソースが削除できてなかったようです)
今回は、費用の発生原因を突き止める方法を紹介します。
費用の発生源を特定する
AWS管理コンソールへ請求情報へアクセスできるユーザーでログインし、「請求ダッシュボード」を開きます。
そして、ナビゲーションペインから[Billing] > [請求書]をクリックします。
画面をスクロールして、[サービス別料金]をクリックします。
今回は、「Route 53」で料金が発生していることをが分かりました。
サービス名は正式名称であるため、略称になれている場合はピンとこないかもしれません。
Route 53 | Route 53 |
CloudWatch | CloudWatch |
Data Transfer | Data Transfer |
Elastic Compute Cloud | EC2 |
Key Management Service | KMS |
Relational Database Service | RDS |
Secrets Manager | Secrets Manager |
Simple Queue Service | SQS |
Simple Storage Service | S3 |
課金中のサービス(Route 53)の利用を停止する
費用の発生原因を見つけることができましたので、利用を停止して支払いが発生しないようにします。
今回、利用を停止するサービスは「Route 53」ので、早速 AWS管理コンソールから開きます。
ダッシュボードを確認すると、DNS管理にホストゾーンが1つ設定されていることが分かりました。
2022年7月時点で、1ホストゾーン当たりの料金は0.50 USD/月なので発生金額とも整合します。
設定したホストゾーンを削除するために、ナビゲーションペインから[ホストゾーン]をクリックします。
ホストゾーンを削除するためには、デフォルトの NS レコードと SOA レコードを除いて、このホストゾーンの全レコードが削除済みでなければなりません。
そのために、削除したい[ドメイン名]をクリックして、レコードの設定状況を確認します。
[ドメイン名]に設定されているレコードが表示されます。
まずは、レコードタイプが「Aレコード」や「CNAMEレコード」から削除します。
削除するレコードを選択し、[レコードを削除]ボタンをクリックします。
削除するレコードが間違っていないことを確認して、[削除]ボタンをクリックします。
「レコードが正常に削除されたこと」を伝えるメッセージが表示されれば成功です。
続けて、「NSレコード」と「SOAレコード」を削除します。
「NSレコード」や「SOAレコード」を含む場合は、[ソーンを削除する]ボタンから削除する必要があります。
誤削除防止のため、[指定された文字]を入力して[削除]ボタンをクリックします。
「ホストゾーンが正常に削除されたこと」を伝えるメッセージが表示されれば成功です。
最後に
残念ながら、今回の「Route 53」は毎月月初に課金されるため、今月分の費用は発生済みとなります。
AWSでは、月単位で支払うリソースは、月初に課金される傾向にあります。
そのため、発生費用の確認や不要リソースの整理は月末までに実施することをオススメします。
AWSではランニング費用という形式で小額からサーバーなどのリソースを使用することができます。
しかし、 利用開始したリソースを終了せずに放置すると費用が発生し続けてしまいます。
不要な費用を支払わなくて済むように、こまめにリソースの整理をして賢くAWSを利用しましょう!
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