はじめに
みなさんは確定申告は行っていますか?
以前、確定申告が怖い、面倒という方々に向けた「確定申告コーナーを利用した申請方法」を紹介しました。
こちらの記事は「まずはやってみよう!」という最低限の内容だったため、「この程度の申請内容だとやる意味あるの??」と疑問に感じる方もいらっしゃたと思います。
※もちろん、自分自身の所得や納税額を把握することは有意義なことですが・・・
そこで、今回は証券会社で特定口座を作成し、有価証券の売買をした場合の確定申告を紹介します。
特定口座は、その口座内であれば税金の計算を行ってくれます。
しかし、「複数の特定口座を保有していて、その損益を相殺したい」、「本年度、損失が出たため翌年度に繰り越したい」などの場合は、自分で申告する必要があります。
ぜひ、その方法をマスターして税金を取られすぎないようにコントロールしましょう!
確定申告の申請方法
株式等の譲渡所得等を入力する画面を表示
まず、国税庁の確定申告書等作成コーナーにアクセスします。
そして、以下の記事を参考に「収入金額・所得金額入力」画面まで進みます。
「収入金額・所得金額入力」画面が表示されたら、[分離課税の所得] > [株式等の譲渡所得等]を選択します。
配当所得の課税方法を選択
配当金にかかる税金の計算方法を「総合課税」「申告分離課税」「配当金等がない」の3つから選択します。
配当金がない場合は、素直に「配当金等がない」を選択します。
配当金がある場合は、「総合課税」「申告分離課税」から税金が少なるなる方を選択します。
特定口座年間取引報告書の内容を入力
証券会社から提供される「特定口座年間取引報告書」の情報を入力します。
[「特定口座年間取引報告書」の内容を入力する]ボタンをクリックします。
今回は、特定口座年間取引報告書を書面(紙やPDFなど)で提供された場合を例に説明します。
[書面で交付された特定口座年間取引報告書の入力]ボタンをクリックします。
[書面で交付された特定口座年間取引報告書の入力]ボタンをクリックすると入力欄が表示されます。
それでは、実際の特定口座年間取引報告書を見ながら、入力を進めてみましょう!
まず、右上に記載がある「源泉徴収の選択」は「① 有」となっています。
続いて、右上に記載がある「勘定の種類」は「①保管」「②信用」「③配当等」となっています。
この証券口座に対して、申告するものを「譲渡損益」と「配当等」から選択します。
今回は、「譲渡損益」と「配当等」の両方を申告します。
ここからは、特定口座年間取引報告書と入力画面の項目名を見比べながら金額を転記をします。
証券会社によって多少の書式の差はありますが、だいたい入力画面と同じ形式となっています。
慌てず、丁寧に確認しながら転記していきましょう。
入力が完了すると画面の下部に、入力内容のサマリが表示されます。
表示内容に問題がなければ[入力終了(次へ)]ボタンをクリックします。
配当金控除の入力
特定口座年間取引報告書で入力した内容に対して配当金控除を申告します。
[配当金控除の入力]ボタンをクリックします。
特定口座年間取引報告書を確認し、対応する内訳欄に金額が記入されていれば転記します。
※残念ながら、今回の例示している報告書では対象がなかったため全て空欄にしています。
転記が完了したら[計算]ボタンをクリックします。
[計算]ボタンをクリックすると、画面下部に計算結果が表示されます。
「負債の利子」があれば金額を入力しますが、今回の例示ではなしなので0円とします。
入力と確認が完了したら[入力終了(次へ)]ボタンをクリックします。
配当金控除の入力画面に戻ったので、他に申告するものがなければ[入力終了(次へ)]ボタンをクリックします。
繰り越した譲渡損失の入力
有価証券の売買を行なっていると、年間損益がマイナスになってしまう場合もあります。
その時、確定申告で「譲渡損失の繰越申請」を行った方は本年度の利益から繰越分を差し引くことができます。
まず、「令和xx年分の申告で上場株式等に係る譲渡損失の金額を繰り越した方」の項目で[はい]を選択し、[「繰り越された譲歩損失」を入力する]ボタンをクリックします。
譲渡損失の入力画面が表示されるので、入力例に従って過去3年分の損失を入力します。
今回は、例として以下のように適当な値を入力してみました。
入力が完了したら[入力完了(次へ)]ボタンをクリックします。
今回の説明は以上になりますが、他に申請する項目があれば適宜入力します。
入力が完了したら[入力完了(次へ)]ボタンをクリックします。
入力結果の確認
入力結果が2画面に分けて表示されます。
それぞれの内容を確認し、問題がなければ[確認終了(次へ)]ボタンをクリックします。
最後に、「収入金額・所得金額の入力」画面に入力内容が反映されていることを確認します。
引き続き、「他の所得の入力」を行ったり、[入力終了(次へ)]ボタンをクリックして続きの申請内容の入力を行ったりして、確定申告を完成させましょう!
最後に
今回の申告であれば、場合によっては数万程度の還付金を受領できる可能性があります。
(過去、適切に損失を繰り越して、当年に利益を得られた場合など)
このように、知識を蓄え、実際に行動することで税金をコントロールすることができます。
納税は国民の義務ですが、法律で定められた以上に支払う必要はありません。
みなさんも、確定申告を通して税金をコントロールできるようになってみませんか?
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