【合格体験記】AWS SOA(SysOps Administrator Associate):5回目の挑戦で合格

スキルアップ

はじめに

AWS認定 AWS SOA(SysOps Administrator Associate)に合格しました!

今回で合格したAWS認定は3つ目になります。

コード資格名取得日
CLF-C01Cloud Practitioner2022年1月8日
SAA-C02Solutions Architect – Associate 2022年7月30日
SOA-C02SysOps Administrator – Associate2022年12月24日

SAA合格から5ヶ月間の「学習方法」と「試験対策ポイント」を整理しました。
みなさんのAWS SOA合格の参考になるようにお伝えしたいです。

勉強方法
・参考書で知識習得→問題集で試験対策
・AWS無料利用枠でハンズオン
・Twitterで学習状況を公開
試験対策ポイント
・AWSを実際に操作すること
・類似サービスの違いを曖昧にしないこと
・サービスがリージョン、AZ、VPC、アカウントなど何に紐付いているかを意識すること

AWS認定 SOAとは、運用スキルの証明である

AWSでは、技術スキルとクラウドの専門知識が備わっていることを証明するため、認定制度を設けています。

この認定制度では、基礎知識アーキテクト(設計)運用デベロッパー(開発)専門知識と4領域に分けて管理されています。

SOAは、運用に関する実践レベルの知識を認定する資格です。
AWSの公式サイトで記載されている定義は次のようになっています。

AWS Certified SysOps Administrator – Associate は、以下のいずれかに該当する方にとって、AWS 認定パスの素晴らしい出発点となる資格です。 
・システム管理者のロールとしての業務経験
・AWS テクノロジーに関する経験
・オンプレミス IT の経験、オンプレミスとクラウドのマッピングの理解
・他のクラウドサービスでの業務経験

https://aws.amazon.com/jp/certification/certified-sysops-admin-associate/

要約すると、AWSを理解しながら利用(運用)できていることです。

認定制度の詳細と試験の申し込みは、公式サイトをご参照ください。

【体験談】5ヶ月の勉強内容

2022年7月30日:SAA合格の直後から学習を始め、モチベーションが高いうち受験を開始しました。
初回は、SAA合格得点の「受験料半額バウチャー」を利用して、腕試し程度に受験しました。
結果は不合格でしたが「合格に手が届きそうな得点」で次へのモチベーションとなりました。
しかし、その後の伸び悩みに苦労しました。

受験回数受験日結果得点
1回目2022年9月3日不合格645点
2回目2022年10月15日不合格689点
3回目2022年11月12日不合格671点
4回目2022年12月3日不合格708点
5回目2022年12月24日合格774点

不合格を繰り返した理由(個人的な分析)

私に足りなかったスキルは、ズバリ「経験」だと思います。

SOAの対象となるAWSサービスは、SAAに比べるとかなり限定的です。
そのため、「サービスを知っている」ではなく、「どうやって設定するか?」や「トラブルにどう対処するか?」までのスキルを求められます。

例えば、自社データセンターとAWSを結ぶソリューションとして、AWS Direct Connectがあります。
SAAでは、「AWS Direct Connectを利用すれば良い」と回答できれば良いです。
しかし、SOAでは、AWS Direct Connectを利用するために必要な「仮想プライベートゲートウェイ(VGW)」や「仮想インターフェイス(VIF)」の設定概要まで問われます。

別の例として、SOAの試験では「エラーログを見て、原因/対策を回答する」問題が出題されます。
普段からAWSを運用している人にとっては、「あ〜、これか」と思うレベルだと思います。
しかし、書籍で勉強している人にとっては、初めてみるエラーメッセージにビックリします

このように、仕事などでAWSを触っている人にとっては馴染みやすい試験です。
しかし、AWSを自己学習している人にとってはツラい試験になります

効果があった学習方法(3選)

参考書→問題集の王道方式

資格試験の勉強する時の王道パータンです。
参考書で大枠の知識をインプット問題集で問題を解く力(試験で点数を獲得する)を強化します。

私が購入したのは、紙の参考書WEBサービスの問題集でした。

参考書は、メモやラインマーカーなどをつけて、能動的に学習できるように紙媒体で購入しています。
問題集は、スマホ・タブレットなどでいつでも学習できる物を選んで購入しました。
※通勤中、お店での待ち時間、散歩の休憩時間など隙間時間で1問解くを心掛けていました。

AWS認定資格試験テキスト AWS認定SysOpsアドミニストレーター – アソシエイト
created by Rinker
無料利用枠でのAWS利用経験

SOAは、AWSサービスを運用できる能力を求められます。
座学での勉強でも対応可能ですが、実際に自分自身で利用した経験は応用力が高く、試験でも有利になります。

嬉しいことに、AWSでは無料利用枠を設けています。
すべてのサービスが対象ではありませんが、代表的なサービスはだいたい利用できます。

加えて、無料ならYouTube有料ならUdemyなどで、無料利用枠を使った学習用動画があります。
Udemyならば、個人で利用するレベルのサービスを解説している講座がオススメです。
(名称が「SAA対策講座」ですが、アソシエイトの共通対策として利用できます)

Udemyは定期的にセールを実施しており、価格が70%OFFになる場合もあります。
基本的には、セール開始を待って購入することをオススメします。
めげずに試験に挑戦し続ける

試験の難易度が高くなり、学習期間が長期化するとモチベージョンの維持が課題になります。
自分で定めたスケジュールに従って粛々とこなせるならば問題あれませんが、意志の弱い私には無理でした・・・
(不合格を繰り返して、何度もめげそうになりました)

そのため、資格試験に取り組むときはTwitterを利用して学習状況を発信しています。
誰も見ていないかもしれませんが自分が「勉強する!」と宣言したことができてないと恥ずかしくなります。

【試験対策】どのような内容が出題されるか?

本内容は、「個人の思い込み」や「試験傾向の変化」などによって的外れである可能性がありますので、ご注意ください。

SOAで出題される問題の傾向は、極めてシンプルです。
それは、公式サイトに掲載された「試験ガイド」に沿った問題が出題されます。

例えば、2022年12月時点(SOA-C02)では、「6つの分野を定義して出題される」と定められています。

【分野1】モニタリング、ロギング、および修復(20%)
【分野2信頼性とビジネス継続性(16%)
【分野3】デプロイ、プロビジョニング、およびオートメーション(18%)
【分野4】セキュリティとコンプライアンス(16%)
【分野5】ネットワークとコンテンツ配信(18%)
【分野6】コストとパフォーマンスの最適化(12%)

つまり、これを満たすようなAWSサービスを重点的に勉強すれば良いのです。
試験ガイドに各分野に関係が深いAWSサービスが紹介されていますので、必ず一読しましょう!

その上で、私が考えた注意点を紹介します。

出題されるサービスは、徹底的に理解する

学習を進めると、出題されるAWSサービスが意外と少ないように感じると思います。
しかし、それは出題されるAWSは深い理解が求められることの裏返しです
超頻出サービスは、AWSマネージメントコンソールの画面レイアウトまでイメージできるくらい頭に刷り込みましょう!

また、類似サービスがある場合は、その違いを曖昧にせず、徹底的に理解しましょう!

サービスが「どの単位で利用するか」を理解する

例えば、「Auto Scaling」を利用して複数のEC2インスタンスを運用する場合、耐障害性を高めるためにどの設定をしたら良いでしょうか?
(1)複数リージョン/複数AZでAuto Scalingが実行されるように設定する。
(2)同一リージョン/複数AZでAuto Scalingが実行されるように設定する。
(3)同一リージョン/同一AZでAuto Scalingが実行されるように設定する。

この答えは(2)です。
(1)は「Auto Scaling」はVPCで利用するサービスであるため、リージョンを超えた設定はできないため、そもそも不可能です。
(3)は目的を達成するには不十分です。

このように、各AWSサービスの利用限界を理解する1つとして、「どの単位で利用するか」を意識すると良いです

最後に

AWSを始めとするクラウドサービスが現れる前は、インフラ作業は初心者にはハードルが高い領域でした。
なぜなら、経験を積むために実践したくても、数百万円するHW/SW一式を購入することできないからです。
こうなると、仕事で運良くインフラ構築の案件に参画できるチャンスを待つしかなくなります。

しかし、AWSであれば無料利用枠を活用すれば、個人でもHW/SW一式を揃えたのと同じようなシステムを作り上げることができます。

技術の進歩によって学習のハードルがどんどん下がっています。
このAWS認定資格をキッカケに、インフラ構築の知識を育ててみてはいかがでしょうか?

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