はじめに
AWS認定 AWS SAA(Solutions Architect Associate)に合格しました!
2022年1月8日に、初級資格「クラウドプラクティショナー」に合格してから7ヶ月かかりましたが、無事に成果を上げることができました。
クラウドプラクティショナー合格から7ヶ月間、「どのように勉強をしたか?」、「何が大変だったか?」を整理しました。
この記事を読んでいただいたみなさんの参考になり、AWS SAA合格の参考になるようにお伝えしたいと思います。
・参考書で知識習得→問題集で試験対策
・AWS無料利用枠でハンズオン
・Twitterで学習状況を公開
試験対策ポイント
・AWSを実際に操作すること
・サービス内容、制限事項、利用方法を理解すること
AWS認定 SAAとは設計スキルの証明である
AWSでは、技術スキルとクラウドの専門知識が備わっていることを証明するため、認定制度を設けています。
この認定制度では、基礎知識、アーキテクト(設計)、運用・デベロッパー(開発)、専門知識と4領域に分けて管理されています。
SAAは、アーキテクト(設計)に関する実践レベルの知識を認定する資格です。
AWSの公式サイトで記載されている定義は次のようになっています。
AWS Certified Solutions Architect – Associate は、AWS における、可用性があり、コスト効率が高く、高耐障害性で、スケーラブルな分散システムの設計に関する 1 年以上の実務経験を持つ方を対象としています。この試験を受ける前に、以下の要件を満たすことをお勧めします。
・コンピューティング、ネットワーク、ストレージ、データベースなどの AWS のサービスや、AWS デプロイ、管理サービスの利用を含む、AWS テクノロジーに関する 1 年間の実務経験
・AWS 上でのワークロードのデプロイ、管理、そしてオペレーション、およびセキュリティコントロールとコンプライアンス要件の実装の経験
・AWS マネジメントコンソールおよび AWS コマンドラインインターフェイス (CLI) の使用に精通していること
・AWS Well-Architected Framework、AWS のネットワーク、セキュリティサービス、および AWS グローバルインフラストラクチャを理解していること
・提示された技術的要件を満たす AWS のサービスを特定し、AWS ベースのアプリケーションの技術的要件を定義する能力
https://aws.amazon.com/jp/certification/certified-solutions-architect-associate/
要約すると、AWSのメジャーなサービスを使うことができ、AWS推奨のアーキテクチャ(Well-Architected Framework)に沿って設計できることです。
認定制度の詳細と試験の申し込みは、公式サイトをご参照ください。
【体験談】7ヶ月の勉強内容
体験談の紹介
SAA合格に学習イメージを共有するために、私の体験談を紹介します。
<スキルレベル>
・オンプレでのインフラ業務の要件定義や運用の経験はあり
・実務でのAWS利用経験はなし
・AWSの利用は、WEB教材を参考に無料利用枠で触った程度
<スケジュール>
学習状況 | コメント | |
---|---|---|
1月 | ・クラウドプラクティショナー合格 ・SAAの参考書を購入して勉強開始 | やる気に満ち溢れて、勢いで参考書を購入! |
2月 | ・参考書をダラダラと斜め読み | 参考書を読んでもイメージが湧かず、 勉強にも飽きてきた・・・ |
3月 | ・参考書をダラダラと斜め読み ・Udemyで対策講座(ハンズオン付き)を購入 | 気分を変えて動画で学ぼうと46時間の 講座を購入した。 |
4月 | ・Udemyの対策講座を受講 | 1/4程度進めた時点で飽きてきた・・・ |
5月 | (進捗なし) | モチベーションのストップ安を更新中 |
6月 | ・WEBセミナー(Architecting on AWS)を受講 ・問題集での学習を開始 ・SAA試験の申込み ・Twitterで進捗状況を公開 | 会社でAWS人材の強化対象に抜擢された。 会社のお金で受講させてもらったので 逃げられないと観念した。 ※WEBセミナーの効果はイマイチ |
7月 | ・問題集の2周目途中で試験日が到来 ・7/30に受験して合格 | Twitterで公開している効果で 毎日少しでも勉強を継続できた。 |
効果があった学習方法(3選)
参考書→問題集の王道方式
資格試験の勉強する時の王道パータンです。
参考書で大枠の知識をインプット、問題集で問題を解く力(試験で点数を獲得する)を強化します。
私が購入したのは、紙の参考書と電子書籍(Kindle)の問題集でした。
参考書は、メモやラインマーカーなどをつけて、能動的に学習できるように紙媒体で購入しています。
問題集は、スマホ・タブレットなどでいつでも学習できるように電子書籍で購入しました。
※通勤中、お店での待ち時間、散歩の休憩時間など隙間時間で1問解くを心掛けていました。
無料利用枠でのAWS利用経験
SAAは、提示された要件を元にAWSサービスを組み合わせて設計する能力を求められます。
座学での勉強でも対応可能ですが、実際に自分自身で利用した経験は応用力が高く、試験でも有利になります。
嬉しいことに、AWSでは無料利用枠を設けています。
すべてのサービスが対象ではありませんが、代表的なサービスはだいたい利用できます。
加えて、無料ならYouTubeの有料ならUdemyなどで、無料利用枠を使った学習用動画があります。
Twitterで進捗状況を公開
試験の難易度が高くなり、学習期間が長期化するとモチベージョンの維持が課題になります。
自分で定めたスケジュールに従って粛々とこなせるならば問題あれませんが、意志の弱い私には無理でした・・・
(結局3〜4ヶ月程度は、勉強の進みが悪かったです)
そこで、Twitterを利用して学習状況を発信することを決めました。誰も見ていないかもしれませんが自分が「勉強する!」と宣言したことができてないと恥ずかしくなります。
加えて、学習した内容を「一言メモ」として掲載しました。
漫然と書籍を読むのではなく、「なにか紹介できる知識はないか?」と積極的な姿勢で勉強できました。
【試験対策】どのような内容が出題されるか?
SAAで出題される問題の傾向は、極めてシンプルです。
それは、公式サイトに掲載された「試験ガイド」に沿った問題が出題されます。
例えば、2022年7月時点(SAA-C02)では、4つの分野を定義して出題されると定められています。
【分野2】高性能アーキテクチャの設計(28%)
【分野3】セキュアなアプリケーションとアーキテクチャの設計(24%)
【分野4】コストを最適化したアーキテクチャの設計(18%)
つまり、これを満たすようなAWSサービスを重点的に勉強すれば良いのです。
例えば、「【分野1】弾力性に優れたアーキテクチャの設計」ならば、負荷状況に応じてインスタンス数を増減させるAuto Scalingが有力候補です。
このような目線で参考書や問題集を見ていくと、よく登場するAWSサービスが絞られてきます。
よく登場するAWSサービスが見つかったら、サービス内容、制限事項、利用方法などをしっかり勉強しましょう!
最後に
AWSを始めとするクラウドサービスが現れる前は、インフラ作業は初心者にはハードルが高い領域でした。
なぜなら、経験を積むために実践したくても、数百万円するHW/SW一式を購入することできないからです。
こうなると、仕事で運良くインフラ構築の案件に参画できるチャンスを待つしかなくなります。
しかし、AWSであれば無料利用枠を活用すれば、個人でもHW/SW一式を揃えたのと同じようなシステムを作り上げることができます。
技術の進歩によって学習のハードルがどんどん下がっています。
このAWS認定資格をキッカケに、インフラ構築の知識を育ててみてはいかがでしょうか?
コメント