はじめに
Redmineのプロジェクトの設定に「ログインユーザー全体への公開設定」があります。
参加メンバー以外にも情報を共有できれば、チーム内での透明性が高まり、情報格差を解消できます。
一方で、関係者外秘のプロジェクトを誤って公開してしまうと、最悪の場合 情報漏洩となってしまいます。
今回は、親子プロジェクト作成してそれぞれの公開設定を操作した場合の影響を調査します。
便利な機能を安心して使えるように、結果をまとめましたのでご参考にしてください。
・Redmineで「プロジェクトの公開設定」による影響
検証の準備
まず、親子プロジェクト関係となっているプロジェクトを用意します。
親プロジェクト:システム開発(BtoC)
子プロジェクト:スマホアプリ開発
続いて、各プロジェクトの参加メンバーが設定されていないことを確認します。
※この状態では、管理者権限をあるユーザーのみプロジェクトが表示されます。
<親プロジェクト:システム開発(BtoC)のメンバー>
<子プロジェクト:スマホアプリ開発のメンバー>
準備が整ったらそれぞれの「公開設定」を切り替えながら、プロジェクトに参加していない一般ユーザーでの表示を確認します。
参加メンバー”以外”での表示を検証
[親:OFF] & [子:OFF] の場合
参加メンバー以外の一般ユーザーは、親子プロジェクトのどちらも表示されません。
[親:ON] & [子:OFF] の場合
参加メンバー以外の一般ユーザーは、親プロジェクトのみ表示されます。
子プロジェクトは存在しないように見えています。
[親:OFF] & [子:ON] の場合
参加メンバー以外の一般ユーザーは、子プロジェクトのみ表示されます。
親プロジェクトが表示されていないため、子プロジェクトが独立しているように見えます。
[親:ON] & [子:ON] の場合
参加メンバー以外の一般ユーザーは、親プロジェクトと子プロジェクトの両方が表示されます。
【まとめ】プロジェクトの公開設定による影響
公開設定に対する検証結果をまとめると下表の通りです。
親プロジェクト | 子プロジェクト | メンバー”以外”での表示 |
---|---|---|
OFF | OFF | 親プロジェクト:閲覧不可 子プロジェクト:閲覧不可 |
ON | OFF | 親プロジェクト:閲覧可 子プロジェクト:閲覧不可 |
OFF | ON | 親プロジェクト:閲覧不可 子プロジェクト:閲覧可 |
ON | ON | 親プロジェクト:閲覧可 子プロジェクト:閲覧可 |
つまり、公開設定は設定したプロジェクトにのみ作用します。
※プロジェクトの公開設定は親子関係によって継承されません。
これが分かれば、全メンバーに公開したいプロジェクトは自信を持って「公開設定:ON」にできます。
是非、ご活用ください。
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