はじめに
みなさんも、「あの人は仕事ができるな〜」と思い当たる人がいるのではないでしょうか?
しかし、「あの人みたいになりたいな〜」と頑張ってみたが、上手くいかずに悩んでしまう。
ついには、「あの人は頭がいいんだ。自分とは違うんだ・・・」と諦めてしまう・・・
こんな経験は、ないでしょうか??
本書は、そんな悩みに解決のキッカケを与えてくれるかもしれません!
本書は、(若干キャッチーな表現ですが)みんなが憧れる「仕事ができる人」を「頭がいい人」と呼んでいます。
そして、「頭がいい人」が実践しているポイントを27個に集約しました。
どのポイントも、「言われてみれば、その通りだね」と思える程度のことです。
(まるで、「毎日の運動(散歩)する」のように、、、)
しかし、常に実践するとなると、難易度は急上昇します。
(まるで、「今日だけは、〇〇だからしょうがない・・・」と理由を付け、気付いたらやめているように。。。)
27個も常に意識するのは難しく感じるかもしれません。
しかし、これは本書が掲げる重要な考えから派生した物です。
ぜひ、本書で重要な考えと27個のポイントに触れ、実践してみてください。
本書の構成
はじめに
本書では、頭がいい人(仕事ができる人)が持つ能力を「期待されるアプトプットを確実に出せる能力」と定めました。
「アウトプット(成果)がない仕事はない」と言っても過言ではないでしょう。
加えて、アウトプット(成果)は自己満足でなく、依頼者が期待したものでなければなりません。
次章からは、「期待されるアプトプットを確実に出せる能力」を育むためのポイントを説明しています 。
第1章:頭がいい人はゴールから考える(5個)
「何をアウトプットするか?」を考えないで仕事を進めると、成功する確率は格段に下がります。
そのために、「期待されるアウトプットとは何か?」をよく考え、期日までにアウトプットを作るための計画を立てます。
さらに、チームを率いて取り組む場合は、メンバーが仕事に専念できる状態を作る必要があります。
これには、メンバーに「期待されるアウトプット」を説明し、納得して行動してもらうことが重要です。
第2章:頭がいい人は、なぜ効率がいいのか?(6個)
頭がいい人(仕事ができる人)は、次から次へと仕事をこなしているように見えます。
本書では、「情報の発信」と「仕事の取り組み方」で説明しています。
「情報の発信」は、いわゆる「報連相」です。
ただし、自発的に相手が必要としている情報を「報連相」します。
「期待されるアウトプット」の進捗状況を上司だけでなく、職場内に発信して「方向性の確認」や「問題点の相談」、「情報の収集」を絶えず行うことで効率を高めています。
「仕事の取り組み方」は、いわゆる「優先順位」です。
ただし、1つの仕事を「どこまで終わらすか?」(どの程度、中途半端にするか?)も検討に含みます。
「優先順位」というと、「仕事を終わらせる順番を決める」と思いがちです。
しかし、今の仕事を終わらせないと次の仕事ができないならば、いつまで経っても次の仕事はできないかもしれません。
仕事を、細かいタスクに分解した上で、優先順位を付けて行うことで重要な仕事に取り組むことができます。
第3章:頭がいい人のミス回避法&お詫び術(4個)
頭がいい人(仕事ができる人)は、ミスをせず、スムーズに仕事をしている印象があります。
これは、先手を打ってミスを防止しているからです。
「メモ(記録)を取る」、「メールで事前相談する」、「ミスを誘発する手順(仕組み)を改善する」と、どれも基本的なことばかりです。
さらに、ミスしてしまった場合のお詫び術も紹介されています。
お詫びは、迷惑をかけた相手に許しをこう行為です。
「相手は何を迷惑だと思ってるか」、「自分は何をすれば、相手の負担が減るか」をよく考え、適切な方法で伝えます。
第4章:頭がいい人が欠かさない仕事の習慣(6個)
習慣とは、その人を形作る土台となります。
本章では、「整理整頓」、「時間厳守(5分前行動)」、「挨拶と身なり(服装)」の大切さを説明しています。
もはや、「社会人というより小中学生か?」と笑われるかもしれません・・・
しかし、小中学生でも習うこれらのことを社会人は実践できていますか?
そして、社会人はこれらをやらなくていい理由がありますか?
机には紙が散乱し、PCのフォルダ内もグチャグチャ・・・
何かと理由を付けて、会議などにちょっと遅れて参加する・・・
職場で朝来ても挨拶せず、たまに髭の剃り残しがある・・・
これを機に、習慣を見直してみませんか?
第5章:頭がいい人はこうしてサポートを得る(3個)
仕事において、1人でできることは限られています。
例えば、出張の電車代を管理するにしても、上司の承認、経理部の手続きなど様々の人が関わっています。
頭がいい人(仕事ができる人)は、仕事は1人でできないと知っているので、人との繋がり(人脈)を大切にし、人に敬意を払います。
この姿勢が、仕事でサポートを得る大切な土台になります。
第6章:頭がいい人の行動の方針とは?(3個)
人は誰でも「現状維持」が大好きです。
今の状態が平穏無事に永遠に続くなら、どんなに幸せでしょうか・・・
しかし残念なことに、現実は刻々と変化し続けます。
本書の最後では、この現実の中で、今の自分に満足することなく、継続的な学習で自分自身を成長させ続ける大切さを伝えています。
本書が伝えていること
本書で「頭がいい人」と表現した人たちがやっていることは、どれも基本的なことです。
つまり、「頭がいい人」は特別な人ではなく、基本を大切にして実践している人でした。
誰もが、「頭がいい人」だけが知っている裏技を期待してしまいます。
しかし、本書は2つの事実を突きつけています。
1つは、誰でも「頭がいい人」にチャンスがあるという希望
2つは、継続して取り組まないと「頭がいい人」になれないというつまらない現実
本書を、希望と捉えてひたむきに取り組むか、つまらない現実と捉えて裏技を探し続けるか
みんさんはどちらを選びますか?
最後に
私は、自分に言い聞かせていることがあります。
「他人に出来て自分が出来ないのは、自分が努力していないからだ」と!
自分が凄いと思う人も、その成果の裏には必ず努力があったハズです。
トップレベルになると天賦の才も必要でしょうが、私がいる領域はそんな高みではありません。
それなら、「自分もしっかりやって、凄い人に追いつく努力をしよう」と心掛けています。
本書が紹介する「頭がいい人がやっていること」は、どれも難しいことではありません。
ただし、常に意識して行動することは難しいと思います。
凄い人に追いつくためにも、これからも自分自身の努力を欠かさないようにしたいです!
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