初めてのバイク購入にオススメ〜「原付二種」のメリット/デメリット〜

アウトドア

はじめに

コロナウイルス流行の影響で、電車やバスなど不特定多数が密集する公共交通機関が敬遠されています。

そんな中で、今注目されている移動手段が「バイク」です。
その理由は、単純に「密」を避けれるからです。

一人一人が独立して移動できますし、オープン空間のため換気も十分です

裏を返せば、団体の移動に不向き天候(暑い/寒い、雨など)の影響をモロに受けるとも言います。
しかし、どのポイントを重要視するかは、時代や個人によって変わります。
(今は、メリットの方が注目されている状況と言えます)

バイクは排気量(エンジンのパワー)に応じて区別されます。
この中で、私は初めてのバイクなら原付二種(第二種原動機付自転車)をオススメします

私も2021年7月に原付二種を購入しました。
この時の経験を踏まえて、私が購入する前に調べたこと購入してから感じたことを纏めました。
ぜひ、購入を検討している方々の参考になれば嬉しいです。

バイクを買うときの注意点

大前提として、どの免許でどのバイク区分を運転できるかを押さえておきましょう!

バイクは排気量によって、「道路交通法」と「道路運送車両法」の2つの法律で区別されます。
この区別を基に、どの免許で運転できるかが決まります。

「道路交通法」は運転者と歩行者に関する法律、「道路運送車両法」は車両の構造に関する法律となります。

まずは、自分が持っている(取ろうとしている)免許で運転できる区分を確認しましょう!!

「原付二種」のメリット

法律で義務付けられた負担が少ない

バイクを所有すると、「車検」と「自賠責保険の加入」を考えなければなりません。
しかし、原付二種では、「車検」はなし自賠責保険も3年契約なら10,590円(3,530円/年)となります。

250cc以下では車検は義務ではありません。
しかし、「整備・点検」は定期的に行う必要があります。
少なくとも1年程度を目安にバイクの購入店やディーラーなどで行うことを推奨します。

加えて、税金(軽自動車税、重量税)の負担も比較的少なくなっています。

もちろん、原付(第一種原動機付自転車)や軽自動二輪(二輪の軽自動車)に比べると大差が無いように見えます。
そのため、他のメリット/デメリットと合わせて選択する必要があります。

維持費が安い

代表的な維持費として、「自動車保険(任意)」、「ガソリン代」、「駐車場」、「メンテナンス」などがあります。

正確な金額は、所有者の状況(年齢や免許の色)、車体状況(新車/中古車)、立地(都市部/郊外)などによって異なるで一概には比較できません。
ただ、一般論として次のことが言えます。

・自動車保険
 125ccを境に料金が変化する。
 ※四輪車を所有していればファミリーバイク特約で125cc以下のバイクの保険を付けられます
・ガソリン代
 排気量が小さくなれば燃費が良くなる
・駐車場
 125ccまでなら原付と同じ扱いとなる駐車場が多い。
・メンテナンス
 排気量(車体)が小さい方が費用負担が小さくなる

法定の上限速度で一般道を走れる

道路では、法律で定められた上限速度が決められています。
道路標識等で表示されていればその速度が上限となり、標識等がなければ一般道では60km/hが上限となります。

しかし、原付(第一種原動機付自転車)はこれに加えて30km/hが上限となります。
正直、これでは自転車の行動範囲+α程度でしか利用できません。。。

対してオススメしている原付二種(第二種原動機付自転車)ではこのような制限はありません。
したがって、標識の指示または60km/hが速度の上限となります。

車体が小さくて扱いやすい

バイクを実際に触ったことがない方は、想像しにくいかもしれませんが結構重いです。
例えば、普通自動二輪の上限である400ccは車体だけで200kg程度となります。

成人男性でも、慣れないと手押しするするだけでも一苦労です
(教習では、「倒れたバイクを起こす練習」があるほどです)

250ccでも150kg程度と、若干マシではありますがまだまだ慣れが必要な重さです。

では、125ccはというと、、、100〜130kg程度となります。
この程度であれば、初めてのバイクに触る人でも手押し程度ならできるでしょう。
重量に幅があるのは、「車体が大きい原付二種」のニーズが高まり、そのニーズを満たす車種が出てきたからです。

初めてバイクを購入し、原付二種という区分を選ぶのであれば車体は小さめのものをオススメします。

「バイク」を所有している実感が持てる

最後は、完全に好みの問題になりますが、、、
皆さんはバイクと言ったら、次のどっちを思い浮かべますか?

私は断然、右のMT車(マニュアル・トランスミッション)を思い浮かべます。
(ちょっと、作為を感じる比較になってしまってますね、、、)

しかし、せっかくバイクを買うならMT車を欲しがる方も多いと思います。

2021年時点で、MT車を購入できる最小区分は原付二種となります。
MT車を最小コストで入手したい場合は、原付二種が有力な候補になります。

「原付二種」のデメリット

有料道路・高速道路は走行できない

原付二種の最大のデメリットは、有料道路と高速道路を走行できないことです。

もちろん、「バイクで高速道路に乗りたくない」という人は問題ありません。
ただ、ツーリングで遠出したときの帰りに「高速道路で帰る」という選択肢がなくなるのは、ちょっと引っかかります。

また、行動圏内に有料道路がある場合は、有料道路を迂回するルートを使用しなければなりません

両方とも使うことがないはずでも、「絶対に使えない」と言われると気になってしまいますね

荷物の積載量が少ない

メリットである「車体の小ささ」が裏目に出た1つ目です。
車体が小さければ、当然 積める荷物の量も少なくなります

これは、リアキャリア(荷台)やリアボックスを付けるリュックを背負うことで若干は改善できます。

ただし、あまり期待はしすぎず、荷物は自転車で運べる程度と同じと考えた方が無難です。

運転が疲れやすい

メリットである「車体の小ささ」が裏目に出た2つ目です。
車体が「小さい」=「軽い」ため、路面状況や風などの影響をモロに受けます

バイクに乗らない方はあまり気にしないと思いますが、道路は意外とデコボコしています
そのデコボコで車体がグラついたり、タイヤを取られないようと無意識に力が入っています

同じように、横風に煽られてバイクが転倒しないようにと、力が入ってしまいます。

車体が大きく、ある程度の重さがあればこれらを吸収してくれるでしょうが、原付二種では運転手が制御しなければなりません。

運転するときに微力であっても力を入れ続けなければとなると、ジワジワと疲労が溜まってしまいまう。

「原付二種」はどんな人に向いているか?

最後に、「原付二種」のメリット/デメリットを整理して、どんな人に向いているかをお伝えします。

「原付二種」に向いている
・維持費を安く抑えたい
・都心部での運転がメインである(道幅が狭く、駐車場が少ない地域)
・郊外に遠出もたまにはしてみたい(日帰り旅など)
・初めてのバイク購入で取り扱いに不安がある
「原付二種」でなく、「原付」に向いている
・維持費を徹底的に安くしたい
・自転車+α程度の行動範囲である
・遠出にはバイクを使わない(電車や車を利用する)
「原付二種」でなく、「250cc超」に向いている
・維持費はある程度なら許容できる
・郊外の運転がメイン(道幅も広く、駐車場も多い地域)
・ツーリングで遠出をドンドンしたい(ソロキャンプもしたい)
・大きなバイクでも取り扱いにあまり不安はない

このまとめを見て、原付二種を「こんな最適な区分が欲しかった」と思う、「中途半端な区分だな」と思うのは人それぞれだと思います。

安くない買い物なので、「どのように使いたいか」をしっかり考えて購入してください!!

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