通勤定期が支給廃止された人へ〜JR東日本のリピートポイントサービスとは?〜

役立ち情報&アイテム

はじめに

テレワークの普及に伴い、通勤定期の支給を廃止して実費精算に切り替える企業が増えています。
この流れに漏れることなく、私の会社も今月から通勤定期の支給が完全廃止となりました。

もちろん、通勤で電車を利用したときは、その交通費を会社から貰えるので損はしていません。
ただ、これまで支給されていた定期券は、休日などのプライベート利用でも大活躍していたので、とても残念に気持ちになります・・・

ただ、実費支給によって受け取ったお金JRの運賃割引を活用すればお得に電車に乗れる可能性があります。

今回は、通勤利用に活用できそうなJRの運賃割引を紹介します。

就業規則によって、実際に発生した費用を厳格に申請するように定められている場合があります。
この方法を実践する前には、必ず所属企業の就業規則をご確認の上でご判断ください

JR東日本の運賃割引サービス

2021年12月時点での、JR東日本の運賃が割引になるサービスの有力候補は3つあります。

定期券

電車通勤者のみなさんが昔からお世話になっている割引サービスです。

【特徴】
区間や購入期間(1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月)を指定して購入する。
これにより、期間内では指定した区間の乗り降りを制限なく行える

【メリット】
・月15〜20往復分程度の金額で区間内は、何度でも乗り降り自由である。
 ※区間や購入期間(1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月)によって詳細が異なる
・Suica定期券を購入し、Suicaにチャージしておけば、乗り越し時も自動精算する。

【デメリット】
ほぼ週5日で通勤していなければ割高になる。
途中解約する場合は払戻金が少額となるため、満期利用よりも割高になる。

回数券

特定の区間の何回も往復をする場合、グループで移動する場合に活躍するのが回数券です。

【特徴】
区間を指定して購入すると、10回分の料金で11回分の乗車券を取得できる
乗車券の有効期間は購入から3ヶ月迄となる。

【メリット】
・10回分の料金で+1回の乗車券をもらえるため、約10%引きとなる。
・紙の乗車券なので、仲間とシェアすることが可能である。
月を跨いでの利用が可能である。

【デメリット】
・奇数枚数なので、1人で使う場合は事実上もう1回分の運賃を支払う必要がある
・紙の乗車券なので、管理が面倒である。
 (紛失したり、忘れたりするリスクがある)

【新登場】リピートポイントサービス

【特徴】
2021年3月1日から開始した新サービス。
「JRE POINT」に Suica を登録の上、同一月内に「同一運賃区間」の利用回数が条件を満たすとJRE POINTが獲得できる
  10回  :運賃1回分相当のJRE POINTを獲得
  11回以降:運賃の10%相当のJRE POINTを毎回獲得
 (「同一運賃区間」とは、乗車区間は異なっても運賃が同一となる区間のこと)

【メリット】
・乗り降りの駅(区間)でなく、運賃で割引が適用される
・同一運賃区間を10回以上利用すれば、その都度10%引きとなる
・JRE POINTに登録したSuicaを利用していれば、自動で割引の計算がされる

【デメリット】
・「同一運賃区間」の把握が面倒である。
・利用回数のカウントが月単位となるため、月を跨いで10回利用しても割引されない
・「JRE POINT」に Suica を登録する必要がある
・割引はJRE POINTで還元される

リピートポイントサービスを深掘り

「同一運賃区間・・・って何?」と思っているみなさんへ、JR東日本が分かりやすい説明を記載してくれていたので紹介します。

これによると、乗車駅や降車駅がバラバラで合っても運賃が同じモノ同士をカウントします。
このカウントは、1日に複数件でもOKですが、月を跨ぐとリセットされます。

引用:東日本旅客鉄道株式会社
2021年12月時点では、以下の場合はポイントが獲得できません
・Suica定期券(モバイルSuica定期券を含む。)で、定期券区間のみをご利用の場合
・モノレールSuica、りんかいSuicaでご利用の場合
・JRE POINTに登録する前のSuicaでご利用の場合
・「タッチでエキナカ」をご利用の場合

サービスの詳細は、JR東日本の公式ホームページをご参照だくさい。

結局、どの割引サービスを使うべきか?

「定期券」「回数券」「リピートポイントサービス」の3つを紹介しました。
最後に、「結局どれが良いのか??」と悩まれている方に向けて、選び方の観点をお伝えします。

「定期券」が向く人

ほぼ毎日のように会社へ通勤する人向けです。

正直、定期券を購入できるなら嬉しいです。
区間内は乗り降り自由で、期間内は回数無制限!
さらには、定期券付きSuicaならば乗り越しは自動精算!!

便利すぎるアイテムですが、毎日通勤は許されるなら避けたいですね・・・

「回数券」が向く人

通勤とテレワークが混ざっているが、テレワークが多めな人向けです。
これに加えて、少し面倒な回数券の管理をしてでも得したい人です。

回数券の購入から有効期限は3ヶ月なので、月2回以上の通勤があれば使い切れます。
紙ならではのメリットとデメリットもあるので、人によっては合わないかもしれません・・・

回数券を使う場合は、くれぐれも紙を無くさないように注意してくださいね。

「リピートポイントサービス」が向く人

通勤とテレワークが混ざっているが、通勤が多めな人向けです。
これに加えて、面倒な管理は嫌で、「ポイントはもらえればラッキー」と割り切れるです。

割引率は回数券よりも多いように見めますが、「同一運賃区間」を狙って電車に乗るのは難しいです。
しかも、月を跨ぐとカウントがリセットされるので、タイミングによっては割引されない場合もあります。

基本的には、月内に5日以上出勤し、通勤以外で電車に乗ったときの運賃が「たまたま通勤の運賃と一緒だったらラッキー」程度に考えると気が楽になります。

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